「一般的なゲームが陰で囲碁だけが陽なのは、進化の過程で、たまたま、人間の脳がそう反応するようになったということです。」

「将棋はインドで発祥し、中国を経て、日本に到来したという長い歴史がありますが、携帯でゲームができるようになったのは、20世紀後半です。そんな短い間に、脳がゲームに強い反応を起こす進化が起こるものなのでしょうか」と町会長は鋭い質問をしてきた。

「実は、世の中にある全ての物が陰か陽です。ですから、今まで存在しなかったものが発明されたとき、陰か陽のどちらかになります。どちらになるかは、偶然によりますが、マンモスの牙のように脳が一定方向に進化を続けるという傾向はあるようです。」

「30万年前に現在の人類が現れて以来、全ての物が人間の脳によって経絡的な影響を与え、親から子へと遺伝のように受け継がれてきたということなのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。陽の物では人間を若返らせるところまでいかないので、陰の物による経絡的な老化の進行が人間の体力や知力を低下させ続けています。しかしながらNATUREダイジェストによると、世界最古の石器は、アフリカのトゥルカナ湖西岸で発見された330万年前のもので、猿人が石器文化を持っていた可能性があるそうです。その石器を含めて、石器を画像チェックすると、チェックした限りでは全て陽です。」

「330万年前にいた猿人が陰陽を理解していたということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。石器時代の人間は、陰のもので体力が低下することが分かっていた可能性が高いですね。」

「現代人は、陰のもので体力が低下することが分かる人は少ないので、もしかしたら、石器時代の人間の方が頭が良かったということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。現代人が氷河期の真っただ中に突然放り込まれたら、生き残れる人はいないでしょう。氷河期を生き残るには、現在の人間よりはるかに高い知力と体力を必要とします。」

「現代人の知力や体力が、これほど低下してしまったのは、文化的な生活を送ってきたせいなのでしょうか」と町会長。

「そう考える人が多いと思いますが、同じような生活をして、知力も体力も衰えず、人間は頭が悪いと思っている動物がいます。」

「えっ、そんな動物がいるんですか」と町会長。

2019/10/31